内田洋行 UN-R ラジウム放射線源の実験

Tag: 放射線 内田洋行 ラジウム K1Ⅱ スピンサリスコープ


友人から古い放射線源をもらいました。UN-R

調べてみると内田洋行が1980年代ごろに霧箱用に販売していた実験用放射線源であることが分かりました。
当時のカタログによれば,これには3種類あり,UN-Rはラジウム,UN-Aはアメリシウムでアルファ線源,UN-Bはプロメチウムでベータ線源。当時の販売価格は1万1000円。

今回もらったのはUN-Rなのでラジウムということになります。
私のサイトの放射線実験のコーナーでもラジウムを紹介していますが,これはそれより新しい感じ。
ラジウムは薄い金箔で覆ってあるので,空気中で酸化されたり,霧箱に入れてアルコールが付いても反応しないようになっています。
UN-R

まずはGM管の測定器で確認です。
この測定器はAmazonで売っているGC-10という製品(組み立てキットもあります)ですが、音が大きく光も強いので大勢の前で演示実験するのに最適です。(メーカーによると発売から10年たつので2021年にリニューアルした新型を出すそうです。)
まずはそのまま近づけてみると,盛大に放射線が出ていました。



これはラジウムから出るベータ線が大量にGM管に感知されるためと思われます。


今度はアルミ板で遮蔽してガンマ線だけをGM管に当ててみました。なお,ベータ線はアルミ箔程度では全く遮蔽できないので,1ミリ以上の厚いアルミ板を使います。




続いて,スピンサリスコープ用の蛍光板を使って,アルファ線の光を撮影しました。カメラはPENTAX K-1 MarkIIでISO25600。レンズはDA35mmマクロLimitedでF2.8。露光時間は30秒です。
蛍光板の実験

こんな感じでアルファ線が光の点として見えました。
今回は定規も置いて現象のスケールが分かるようにしました。1目盛りが1ミリです。
アルファ線のシンチレーション

これを18枚使ってアニメーションGIFにしました。
スピンサリスコープで実際に見たときも,このように光の点がチラチラ見えます。(クリックまたはタップで拡大できます)
ラジウムのシンチレーション

今では販売されなくなった貴重なラジウム線源でした。

今回使った蛍光板はこのスピンサリスコープに付いているものです。これはドイツ製ですが日本スリービー・サイエンティフィック株式会社で扱っています。
 アマゾンでも取り扱っています(2020年11月3日現在)。

これにはアルファ線源は付いてないので、自分で用意する必要があります。詳しくは当サイトの「スピンサリスコープの研究」をご覧ください。

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コメント

  • 初コメです!( *´艸`)

    はじめまして!schallberger と申します!アメブロから来ました!( *´艸`)

    UN-Rですが、やたら強力ですので精密機器にはご注意!
    わたくしは遊びでROTEMのパンケーキ型ガイガーカウンターを一台壊しました。
    ( ノД`)…


  • ありがとうございます

    ガイガーカウンターをダメにするとはかなりのものですね。
    時間があるときに霧箱に入れて眺めてみる予定ですが,
    長い棒が邪魔なので入れ方を考え中です。



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