YOGA BOOK の内蔵バッテリーを自分で交換

Tag: PC YOGA BOOK Lenovo 修理

私は2017年から持ち歩き用の薄型軽量PCとしてLenovoのYOGA BOOKを使っています。電源を入れていないときは黒い薄い板に見えて「モノリス」とも呼ばれるのですが,スイッチオンでキーボードが光って見えるというもの。つまり「キーが無い」のでその分薄くできたのです。このキーボード面はペン入力面にも切り替えることができ,自由に線が描けます。
 さて,このように薄型を特徴としたPCなのですが,7月の終わりのある日,電源を入れたら何か感触がおかしい。

 なんとキーボード面が膨らんで接着部分が浮き上がっているではありませんか!
 

 原因はすぐ思い当たりました。これは内蔵のリチウムイオンバッテリーの劣化による膨張に違いありません。リチウムでは時々あることなので要注意。

 せっかくアフリカ旅行に持って行こうと思っていたのですが,万一飛行機の中でリチウム電池が発火したら大事故です。少しでもリスクのある機械は持って行けません。
 今からLenovoに引き取り修理を頼んでも旅行には間に合わないだろうし。そこで,帰国後自分で修理することにしたのでした。
 IBMからPC事業を引き継いだLenovoには良き伝統があります。それは「保守マニュアルが公開されていること」です。
 今回は「Hardware Maintenance Manual – YOGA Book with Windows (Leovo YB1-X91F/L)」(英語版のみ)が該当します。
 これを見ながら分解を試みることができるのです。とはいえ,こういう行為はメーカー保証外ですから,趣味の一つとして以外はお勧めしないのはもちろんです。

 私は今まで歴代Think PadシリーズでHDやキーボード,CPUファンなどの交換経験がありますが,このYOGAの分解はちょっとそれらの機種とは違いました。
 YOGAの本体はネジ止めじゃないのです。マニュアルでは「ヒートガンで60~70℃に加熱して接着剤を剥がす」という指定です。
 ということでまずAmazonでヒートガンを入手。必要な温度調整が可能な機種を選びました。

 続いて内蔵バッテリーの入手です。これがなかなか売ってないのでした。eBayではいくつか売ってましたが,海外品は届くのに時間がかかります。何とか国内で売ってないかと思ってさがしたところ見つけた日本語サイトがいくつかありました。今回必要なバッテリーは「Lenovo Yoga Book L15C2P31 互換交換用バッテリー」です。
 しかし,これらサイトも海外サイトのようで,国内では売ってないらしいということで仕方がありません。しかしすぐには飛びつきません。私は過去に偽サイト(詐欺サイト)で嫌な目にあった経験があるので,初めて使う店では慎重になります。今回は支払いにPayPalがあることが条件。PayPalはeBayで何度も使ってますが,万一商品が届かないなど,トラブルがあった時に返金させることができます。まあ,一種の保険です。カード情報を直接相手に渡さないのも安全装置です。
 そういう基準で店を選びました。
 ということでアフリカから帰国後に発注し,10日ほどで届きました。今回の店は大丈夫とわかったので,次回も何かあれば使えるでしょう。

 あとはマニュアルを見て分解するのみ。マニュアルは必要な部分だけ印刷。やはり紙できちんと確認しながら作業したいですから。

まず,ヒートガンの熱風をキーボードのふちに当てます。

実際何℃になってるかはわからないので,手で触りながらです。70℃っていうと結構熱めだよなあと手探りです。
 でも結構熱くしないと接着剤がなかなか溶けませんでした。今回はすでに一部剥がれているので,そこの溶け具合を見て熱風を当てて少しずつキーボードをはがしていきました。
 マニュアルでは奥にコネクタがあるので,手前からはがして持ち上げていきます。

1時間ぐらいかけて,ようやく全部はがれました。キーボードを手前から慎重に持ち上げます。

キーボードケーブルを切らないように注意します。キーボード奥の面は無理にはがさないで,つながったままでいいです。

ここでちょっと気がかりなことが。
キーボード手前に,マニュアルにないケーブルがあってこれが切れています!無事元に戻せるのかどうか不安になりました。

でも,この部分はキーボードを手前側から持ち上げれば必然的に切れるでしょう。マニュアルには存在しないこの部分は一体?

しかし,ここまでやったからには先へ進むしかないのです。
マニュアルに沿って,バッテリーの電極を外します。極小のネジなので無くさないように注意。

バッテリー両側の黒いプラスチックカバーも剥がします。

膨張したバッテリーをベリベリと剥がします。YOGAって何でも接着剤で貼ってあるんですね。

バッテリーが取り出せました。

あとは新しいバッテリーを入れます。

コネクターを元通り付け直します。ここで電源が入ってしまうのですが,まだ組み立て途中なので,シャットダウンしました。

キーボードを閉じます。

スイッチオン。果たして?


うまくいきました!心配したケーブル切れは今のところ何の影響も無い模様。

 動作に問題なかったので,キーボードに適当なおもりを載せて,ヒートガンでキーボード外周を加熱して接着します。
 冷えたらできあがり。

 なんとか今回もPCの延命に成功しました。
 これでまだ2年ぐらいはバッテリーを使えるでしょうけど,やはり,何度もやりたい作業じゃないな~というのが感想です。接着剤式というのは何かと面倒な感じ。そうはいっても,もう超薄型PCはネジを使わない方向なんだろうなあ。


 

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コメント

  • スマホも

    直って良かったですね。
    私も輸入したスマホだったので、バッテリーを自分で交換しました。そのバッテリーも、両面テープで固定してました。びっくり。


  • アンテナ線?

    このところ、台湾のクレボというメーカーのノートPCを、分解し慣れてます。
    ノートPCのベアボーンらしい。
    パソコン工房やマウスコンピューターが、自社の名前で売っている物です。
    分解するのに、ネジをたくさん外さなければならなくて、大変なのですが、接着してあるよりは、安心ですね。
    息子は、ガラス割れした、Ipad miniのガラス交換に挑戦しました。
    あれも、接着して有った。
    上手く交換したと思ったのに、ホームボタンが、正常に動作しなかったみたいです。
    切れていたという線、無線LANのアンテナみたいな感じもするのですが、それだとすると、普通は液晶画面の方に付いているから、違うかも。


  • 接着剤式は大変です

    コメントありがとうございます。
    昨今のスマホやタブレットはネジ無し製品が多くなり,中を開けたいときは大変ですね。
    薄型デザイン優先で,本来消耗品で1~2年で確実に交換が必要なバッテリーなのに,そういう点を全く考慮してない製品ってどうなのかな~~?と疑問にも思っています。
    「電池切れ=廃棄」ではメーカーには良いのかもしれませんが,ユーザーには優しくないですね。
    うちのYOGAはまだ接着しなおさず,仮運転です。このまま異常が無ければふたを完全に閉じようと思っています。
    それには「熱で剥がれる接着剤」が必要なのですが,これもいろいろ探して見つけたものをメーカーに問い合わせ中。
    ほんと,ネジ止めならこういう苦労しないのにな~~。



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