西村彗星を撮影
9月初旬の早朝、西村彗星を撮影しました。
西村彗星は、2023年8月13日3時43分(日本時)に静岡県掛川市の西村栄男(にしむらひでお)さんが発見した新彗星です。太陽に最も接近するのは9月17日(世界時、日本時では18日)です。太陽に近づくほど彗星は明るく見えるようになります。
8月後半から撮影された写真を見ると、9月に入って尾が長く伸びた様子なので、重い腰を上げて久しぶりに夜明け前の東の空にカメラを向けました。
9月10日の朝は、台風も去った晴天でオリオン座などがきれいに見えていましたが、東の地平線は雲が流れており、彗星が見えるかどうかは微妙な状況でした。天気予報ではこのあと曇り空になるようです。
彗星待ちをしていると、国際宇宙ステーションが通過していきました。
4時ごろには上ってくるはずですが,雲に隠され全く見えない状況。夜明けの薄明を考えると4時30分ぐらいが撮影限界。ほぼあきらめかけました。
それでも適当に雲のすきまを狙ってシャッターを切ってみると、それらしきものが写っているのを発見。
ようやく西村彗星と初対面。その時の感想は「小っさ~」。
100ミリ望遠では彗星像が小さいのでトリミングしました。
写真では尾が伸びているのが分かりました。
2023/09/10 04:27:51
PENTAX K-1、ISO400
DFA100mmMacroLimited、F2.8
アストロトレーサーで自動追尾。
15秒露光を2枚加算。
彗星の下の雲がなければ、もっと空が暗いうちに見えたのにな~。
この写真の後は右から流れてきた雲の中へ。空もどんどん明るくなり、双眼鏡で見る暇もありませんでした。
2023/09/10 04:30:50
9月17日の太陽最接近後は日没後の夕方の低空に見えるはずです。
その時彗星が太陽熱で蒸発してたくさんのダストを放出していれば壮大な尾を伸ばすかもしれません。小さいながらそれなりに見えるのではという期待もあるようです。
果たしてどうなるか、楽しみです。