日本~東アフリカ線の飛行機内の放射線

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 2019年8月7日から18日までタンザニア,エチオピア旅行に行ってきました。
 近年,私の恒例になっている飛行機での放射線被曝量の測定結果を紹介します。
 今回の旅行では測定器をスーツケースの預け荷物に入れました。なので,預けた後の荷物のX線検査の様子も分かります。
 測定はメディキタスのCK-6(現在は売ってません)による10分平均の自動記録です。時刻は日本時間です。

 今回は成田発のアジスアベバ経由でタンザニアに入りました。往復とも途中韓国インチョン空港に降りています。飛行ルートは中国から中央アジア,中東を通って東アフリカコースでした。
 グラフで分かることは,
1.飛行機に乗る前に放射線が高いのは預け荷物を飛行機に乗せる前のX線検査のためです。
2.1万メートルの高空では地上より宇宙線が強いので放射線被曝量は増えます。

行程1.

行きの成田→アジスアベバ。乗り継ぎのアジスアベバ→ザンジバルの結果。
成田~アジス~ザンジバル行き
行きの全行程。
成田のX線はインチョンより弱いですね。
アジスアベバ~キリマンジャロの飛行機ではX線検査無しで出発。荷物はインチョンでのチェックのみでスルーのようです。
キリマンジャロからザンジバルは短距離なので宇宙線の上昇はほとんど無し。

行程2.

帰りのダルエスサラーム→アジスアベバの結果。
ダルエスサラーム~アジス
 タンザニアのダルエスサラームを12時頃(現地時間朝6時)に出て,エチオピアのアジスアベバに着いた後,16時頃(現地時間10時頃)に放射線が高いのは長いトランジットで,荷物を預けたままだったので,乗り継ぎ便に乗せる前のX線検査でしょう。
 しかし,はじめにダルエスサラームで荷物を載せるときの放射線がないので,ひょっとしてタンザニアではX線検査してない?という疑いが?ダルの空港に入る前に全部検査を通したのだけど,おかしいなあ?X線が一瞬過ぎて10分平均には出なかったのかも?他の空港との顕著な違いでした。

行程3.

帰りのアジスアベバ→成田の結果。
アジスアベバ~成田帰り
 アジスアベバ発成田行きの前にまたスーツケースのX線検査があったようです。インチョンでいったん降りて,また同じ飛行機に乗るのですが,同じ飛行機でも荷物をいったん下ろして検査をしてるのがわかります。

 今回のグラフを詳細に見ていたら,タンザニアはX線検査してないのではという思わぬ疑惑が浮上してしましました。いや,ちゃんと空港入り口で全部の荷物の検査をしてたし。。。たまたまX線が弱かったのか?なぞが残る結果でした。

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コメント

  • X線検査と宇宙線

    検査のX線と、上空の放射線レベルが、大差ないのですね。


  • 多少平均化されてます

    検査用のX線はおそらくもっと強いでしょう。10分平均なのでピークは多少平均化されます。荷物は長いと数秒間はじっと見られているので,レントゲン写真よりもX線を当ててる時間は長いでしょう。


  • 上空では

    上空では放射線をけっこう浴びているんですね。といっても何と比較するといいのか。そこが、まだピンときません。


  • 地上と比べてます

    私は地上生活の時と比べて何倍ぐらいとイメージしています。


  • 低空だから?

    タンザニアの手荷物検査機は、予算不足で故障しているのかもしれませんね?
    ダルエスサラームからアジスアベバ便の線量が他のフライトと比べて低いのは、低空を飛んでいるからでしょうか?


  • 低緯度ですね

    3時間ぐらいの近さなので低空なのでしょうね。あるいは低緯度だからかもしれません。南緯6度から北緯9度への移動ですから。一般に高緯度の方が宇宙線は強いです。カナダへ行ったときはそうなってました。


  • 緯度の関係なのか?

    帰りの、アジスアベバからインチョンが、グググと上がってきてますね。
    緯度の関係なのか?
    でも、行きと比べると?
    高度が違うのかな?


  • 太陽からじゃない?

    太陽からの放射線だとすると、日没後はがくんと減るはずと思われるのに、日没後のような時間でも、あまり変らずのようですね。
    太陽からより、その他の太陽系外からの宇宙線の方が遙かに多い?


  • 全宇宙的です

    そうです。この結果で分かるのは,宇宙線の主な発生源は太陽ではないという事実です。全宇宙的に地球に飛んできます。霧箱で見ても昼と夜の差は全くありません。20世紀の初めに皆既日食で宇宙線が変化するか確かめた人もいます。


  • NASAの研究結果

    最近、NASAが発表した双子の宇宙飛行士の宇宙滞在の影響の比較調査結果が話題になりましたね。
    (記事の要約)
    [宇宙滞在の影響が双子研究で明らかに]
    NASAに所属する一卵性双生児の宇宙飛行士Scott KellyとMark Kellyの体は、ほぼ同じに戻った。それが、2015~2016年の約1年に及ぶ宇宙滞在中にScottの体に生じた変化を追跡した研究の結論である。研究チームが2019年4月12日号のScienceで発表した論文によると、宇宙滞在中にScottの体に生じた遺伝的、生化学的、およびその他の変化の多くは、宇宙から帰還するとあらかた消失したという。


  • 修復されるんですね

    このNASAの結果では,宇宙での放射線被曝の影響は修復されてしまうという感じですね。
    火星宇宙船では水タンクで壁を作って宇宙線を遮蔽するというアイディアもあるようですが,再利用するにしても往復分の水の重さは膨大だから,火星行き宇宙船は地上で組み立てて打ち上げるのは難しいでしょうね。



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