花丼を食べる

Tag: グルメ 花丼 大幸運食堂 明川哲也 なやむ前のどんぶり君

 花丼というどんぶり飯をご存じでしょうか。
週末に高速道路を走りながら,たまたま聞いたラジオの朗読。その短編小説の中に出てきたのが花丼だったのです。
 その後,その小説が明川哲也さんの『大幸運食堂』の中の話だとわかり,さらにそのレシピは同じ著者の『なやむ前のどんぶり君』(筑摩書房)に載っていることを知り,早速試してみたのがこれです。
 これが花丼の原料「食用菊」山形産です。つれがデパートで見つけて買ってきました。そこで今夜は急遽,花丼作り。

食用菊

 見た目はまさしく菊の花(あたりまえですね)。
食用菊

 作り方は簡単です。

花びらをとる
 花びらをがくから取ります。豪快に花のまま食べたい人は、花びらを取らないで、そのまま次のゆでる作業へどうぞ。

ゆでる
 酢を入れた熱湯でさっとゆでます。酢を入れると花の色がきれいになります。

水洗い
 冷たい水で洗ってあくを取ります。洗ったらぎゅっとにぎって水分を取ります。

ポン酢
 ポン酢であえます。

しこみ
 これで花の処理は終わり。

しらす
 ごはんにしらすをたっぷりかけます。しらすの塩味で十分でした。

花丼
 花丼完成。おいしくいただきました。
 花びらのしゃきしゃきした食感と、ほのかに菊の香りがしました。
食用菊は東北地方の特産です。ぜひお試しください。小説で使っていた、「菊のり」(干し菊)のレシピはこちらを参照してください→「菊のり」
また,高校の調理実習での花丼体験記事はこちら→「調理実習で花丼」
 どちらもおいしく作れましたよ。

参考文献(Amazonのリンクです。)

・明川哲也『大幸運食堂』PHP研究所,2011
41mcYiNLPGL._SY445_SX342_.jpg
・明川哲也『なやむ前のどんぶり君』筑摩書房,2009
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コメント

  • 黄色のキクは、食用菊として秋にはスーパーでも出ていました。
    夫の母が、薄切りキュウリとあえて、酢の物を作ってくれました。
    シラス干しとも合いそうですね。
    菊の花が、今の季節に出ているのは電照菊なのかな。


  • 半夏生さん
     花料理は彩りがきれいですね。どんどん食べてもらえると東北も元気になれるかなと思います。「菊のり」というものも食べてみたいですね。


  • 花って食べれるんですね( ̄∀ ̄*)
    あっ・・・青臭くなかったですか!?

    私的に天ぷらとかで食べたらおいしそうとか思ったり・・・(*^_^*)


  • 私もラジオを聴きました。菊は食べたこと無いですが、とても旨そうに聞こえたので食べてみたいなと思いました。検索してみたところこちらがヒットしました。私もやってみます。


  • 「菊のり」も見つけました。青森産でしたが、「干し菊」という商品名でした。
    試してみましょう。

    星の王子様、青臭さは調理するとなかったです。生の状態でも花びら食べてみましたが、苦みもなく美味しかったです。


  • しまけんさん
     材料さえ手に入れればとても簡単なのでぜひお試しください。
    『なやむ前のどんぶり君』を読むと、まだまだ作ってみたいどんぶりがありますよ。


  • なやむ前のどんぶり君買ってみました。今読んでます。どんぶりもおいしそうですが、話もいいですね。たまたまつけたラジオを聞き、ネットで検索したうみほしさんに教えていただくというのも何かのご縁と思います。ありがとうございます。何から作ろうかな。


  • ピーマン

    本に書いているようにピーマンを丸焼きにすると苦味が無くなり別の味になりました。旨いです。まあ、苦いのも旨いんですが。


  • アクセス急増

    昨日の朝,ちょうど8時半頃にNHKラジオを聞いていたら,去年聞いた花丼の朗読の再放送をやってました。相変わらずいい話でしたが,その日からこのブログの花丼の記事へのアクセスが急増。意外に認知されてるんだなと再認識しました。生の花シャキシャキ感がいいけど,「干し菊」の方は保存がきいていいかなと思います。


  • みんな、必死でがんばっている byあおもり

    私も、NHKラジオ文芸館「花丼」(作:明川哲也)の再放送を聞きました。2度泣きました。心の底から泣きました。「大幸運食堂」の主、継治さんの男もらい泣き・・・。これが実物の花丼なんですね。味はわかりませんが、おいしさが伝わってきます!!


  • Re: 花丼

    >>1
    このお話 ずっと探していました。
    本当に心に響く良いお話でした。
    記録に残してくださっていて、本当に感謝します。ありがとうございます。



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