ボンプル高校 7TP双砲塔軽戦車

Tag: ガールズ&パンツァー プラモデル

 今回紹介するのはボンプル高校の7TP軽戦車です。ガールズ&パンツァーのテレビ版では、戦車道全国大会の対戦表にその存在が出てくるだけで、1回戦でプラウダ高校に敗れたカットしか出てきません。どういう学校なのかは謎のままです。
 ボンプル高校はポーランド風の学校です。ボンプルというのは、共産主義政権に対抗して、ポーランド民主化で戦った自主管理労組「連帯」(1980年創設)のスローガン「Bond with People」から来ているという説が有力です。私はポーランドと聞けば「連帯」を率いたワレサ委員長(1943- )を真っ先に思い浮かべる世代です。
ボンプル高校7TP
PENTAX K3,ISO400,1/8s
DA Macro Limited 35mm(F11)
PhotoshopCS6で被写界深度合成

 この戦車は砲塔が2つあるのが特徴です。私は「何か変わった戦車が作りたいな~」と思ってプラモデルのカタログを見ていて、この戦車を見つけたのでした。調べてみると、大洗女子学園の秋山優花里さんがこの戦車が好きだということで有名になったようです。
 今回は7TPを見学にボンプル高校を訪れたという設定。ワルシャワ風の学園艦で7TPに乗ってうれしそうです。

ボンプル高校
 そして、アンツィオ高校の2人も軽戦車仲間ということで見学に加わりました。


 複数の砲塔を持つ戦車は第一次世界大戦後にいくつかの国が作りました。たくさん砲塔があれば一度に敵をやっつけられて強そうというイメージだったのでしょうか。
 しかし、第二次世界大戦が始まってみると複数砲塔の戦車は役に立たないことがわかってしまい、急速に廃れていきました。大砲をたくさん積むよりも、1つの強力な砲で火力集中した戦車が成功したわけです。実際、ポーランド軍には砲塔が一つのタイプの7TPもあって、こちらはドイツ戦車の撃破に成功しているそうです。
 しかし、これらの7TPは1939年のナチスドイツのポーランド侵攻では、力及ばずという結果になったのは歴史が語るところです。


ボンプル高校02
 ポーランドは平原の国。ここを進撃してくるドイツ戦車を見て、当時のポーランド戦車兵はどう思ったでしょうか。


ボンプル高校
 秋山さんが大好きな7TPと一緒に記念撮影です。


 今回はポーランドの模型会社ミラージュホビーのキットを使いました。それとこのキット用のエッチングパーツ(金属パーツ)も手に入れて仕上げました。さらにフィギュアを乗せないと寂しいので、ハッチが開くように改造。
 ミラージュホビーのキットは作りがおおざっぱで、おもちゃっぽくなってしまうのですが、エッチングパーツで引き締まった感じです。どちらもMade in Polandです。日本では売ってるところが見つからなかったので、eBayで買いました。
ボンプル高校07s


 どこにエッチングパーツを使ったかはこの写真を参考にしてください。
エッチング

エッチング

使用キット

ミラージュホビー:7TP Twin-Turret Light Tank 1/35
ABER: 35 002 1/35 scale update for 7TP (MIRAGE)
モデルカステン:SK-38 T26軽戦車用履帯(可動式)
       :1/35 ガールズ&パンツァー アンチョビ&ペパロニ
       :1/35 秋山優花里(内藤あんも)
       :MGデカール ガールズ&パンツァー Vol.2
プラッツ:1/35 あんこうチーム フィギュアセット

参考文献

「多岐川工房」ボンプル学園・7TP双砲塔戦車(ブログ)
「アーマーモデリング」2013年3月号(大日本絵画)

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コメント

  • ポーランドの戦い

    第二次世界大戦の始まりがドイツのポーランド侵攻だったことを知っている人は多いでしょう。しかしそのときポーランドがどう戦ったかを知る人は少ないでしょう。この模型はその当時のポーランド軍のもの。写真の構図はすべて大戦当時の写真をもとにしています。元写真に興味のある方はネットで検索して探してみてね。



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