ウランガラスの輝き
ウランガラスを手に入れたので、その美しい光をお見せします。
ウランガラスは、微量のウランを混ぜたガラスで、黄色~黄緑を出すのに使われています。1800年代からの技法です。マリー・キュリーとピエールが、ポロニウムやラジウムを抽出するのに使った、ウラン鉱石の残渣は、もともとガラスのためにウランを取り出した残りかすのような物でした。
ウランガラスは、紫外線で蛍光を発して光り輝きます。日光の紫外線でも光りますが、今夜は紫外線ランプで照らしてみました。
日光の紫外線で蛍光を発するので,ガラスの輝きが強調されるのが、人気の秘密でしょう。
本物のウランガラスなら、紫外線に反応しますし、放射線も微量出ます。
これは本物と確認。
放射線レベルは「はかるくんⅡ」を、ぴったりくっつけてγ線で0.12~0.11μSv/hほど。 年間1ミリちょいというところ。
ウランはβ線が強いので、そっちで測るとかなり高かったです。手持ちの試料では高レベルの方。
β線は遠くへ飛べないので、ちょっと離れると平常値でした。
どっちにしても、これぐらいの線量は、ラジウム温泉なみで健康問題はありません。
ウランガラスはその美しさから、ヨーロッパの高級品はかなりのお値段です。
これは単なる「ペーパーウエイト」なのでお安いです。
参考文献
・ウランガラス同好会HP
・苫米地兼『ウランガラス』1995
・大森 潤之助『日本のウランガラス』里文出版,2008