タローマンから岡本太郎展
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2022年の夏頃から密かに流行りだした「タローマン」。
岡本太郎の作品が「奇獣」として登場し、タローマンという銀色の巨人が倒していくお話。NHKの深夜の5分番組で放送され、じわじわと広がっていきました。
東京愛宕山にあるNHK放送博物館でタローマン展を見たのを始めとして、岡本太郎巡りです。
ちなみに愛宕山は東京23区の自然の山では最高峰だそうな。
奇獣たち「見つめ合う愛」「痛ましき腕」とサンタワー、大権威ガダーンが並びます。
奇獣「駄々っ子」と地球防衛軍の制服。どっかから防衛軍に居着いた風来坊、なぜか防衛軍に入り込んでいる子どもの服。なぜこのような部外者が軍の中にいるのか不明(良くある設定ですが)。
奇獣「未来を見た」にむりやり未来を見せられてしまった浪人生の悲劇。
サンタワーと大権威ガダーンと共に。大権威ガダーンは「権威で敵を倒す」というスタイルが子どもたちに受けずに、低迷した結果打ち切りに。タローマンはその後の番組として企画されたのだそうな。
子どものころは雑誌にこんなのあったなあ~~という、なつかしい設定本。
50年前の設定資料と脚本だそうな。色あせた紙とガリ版刷り(若者には分からんだろう)が1970年代という時代を感じさせます。
NHKから移動し、渋谷駅にある岡本太郎作品「明日の神話」を観賞。
これもここに展示されるまでには多くの逸話があります。
詳しくはこちらをお読みください。リンク→【詳細解説】渋谷駅で岡本太郎の大作「明日の神話」を鑑賞しよう
場所は変わって名古屋市の愛知県美術館で開催された岡本太郎展です。
撮影自由なのがうれしいですね。
このお寺には奇獣「歓喜」がいます。展覧会場にもこれより小さなものが展示してありました。東京の岡本太郎記念館にもあるそうです。このお寺から岡本太郎に「梵鐘を作ってほしい」と依頼して作られた作品。
そして名古屋市から北上し犬山市のモンキーパークへ。
ここには何と実物大タローマンがいるのです。
近くで見ると黄金の顔が大迫力で存在感を放ってました。
タローマンがいたらこんな感じなんだろうなあと思わせます。
ほとんどの人はふもとの遊園地に夢中なので、ここまで上ってくる人は少なく、じっくり鑑賞できました。
全体は展望台です。名古屋のビル群を遠くに見ることができます。
足下から見上げるとこんな感じ。顔を見るには少し離れた方がいいね。
観覧車から見た景色。若い太陽の塔は名古屋の町を見守り続けます。
この塔は1970年の大阪万博の前年の1969年に完成。その後紆余曲折があり、一時は老朽化で閉鎖されていましたが、岡本太郎生誕百年をきっかけに、寄付を募って修復し、2011年から再度一般公開され現在に至ります。
大阪の太陽の塔も当初は取り壊す予定でしたが、残りました。今こうして見ることができるのは、自然に残った結果ではなく、「残すという人々の意志」の結果です。
こちらは大阪の太陽の塔(の後ろ姿)。私はまだここまでしか近づいたことが無く、いずれ行ってみたい場所です。
もともとタローマンは岡本太郎展のプロモーションとして企画されたそうですが、太郎作品を奇獣として予習できました。プロモーションとしては大成功だと思います。
岡本太郎展は3月14日まで愛知県美術館で開催中。名古屋に来たついでに歓喜の鐘と若い太陽の塔も見て行くのがお勧めです。
