首里城を記憶に残す
2019年10月31日のまだ夜の明けていない頃,私はテレビのニュースを見て衝撃を覚えました。そこには首里城が炎に崩れていく光景が写っていたのです。
首里城は復元されたレプリカです。しかし,復元という作業は,「歴史を記録し再現する試み」です。復元建築物には「復元作業を行った」という大きな価値があるのです。それは膨大な研究と努力のたまものなのです。だからこそ首里城は見るものに歴史の重みを伝える力があったのです。
それが失われてしまいました。
今はいつの日か再建される日を待つしかありません。これまでの再建にかかった長い年月を考えると,私が元気なうちにもう一度復活した首里城を見ることは無理かもしれません。
これまで私は仕事とプライベートを合わせて何度か首里城を訪れたことがありましたが,このブログで首里城を紹介したことがなかったことに気がつきました。そこで私が2015年12月に撮影した首里城の姿を記録として残しておくことにしました。
首里城の前庭は縞模様。これは謁見する人々が線に沿ってきちんとならぶためのものだそうです。
2015/12/21 14:42:54
PENTAX MX-1
さすがに冬休みのこの時期は,修学旅行生もいなくて静かな首里城でした。
本殿の中には,琉球王国時代の国王謁見のようすを再現したジオラマがありました。
この当時,本殿の裏も復元がすすめられていました。ここは2019年の今年に完成したばかりのはずでした。