千畳敷カールから夏の天の川

Tag: 星景 千畳敷カール 天の川 K1 irix
 久しぶりに長野県駒ヶ根市の千畳敷カールへ行ってきました。今回は3月17~18日と27~28日の2回続けてです。
 下界では桜の開花もちらほらニュースになっていますが,カールはまだまだ雪深い冬景色です。27日は雪が降ったので,さらさらの新雪が積もっていました。翌日28日は快晴となりました。
宝剣岳
2017/03/28 07:08:17
PENTAX K1,ISO100,1/800s
DFA 100mm Macro,F10
 高所だけあって空の青が違いますねえ。宝剣岳の左の斜面に雪の段差がありますが,これは雪崩の跡でしょうか。


 朝日に伸びた木の影が雪の上に。
カール


カール


 昨日降った雪が風紋を作っていました。
風紋


 朝日を浴びて上る登山隊。雪崩にはくれぐれも用心してください。
登山者


富士山


 27日の昼間は雪が降っていましたが,宵から晴れてきて夜半過ぎには快晴となりました。1時頃に起きて外を見ると,カールの東に連なっている南アルプスの上に,さそり座とともに夏の天の川が出てきました。この季節ならではの星景です。山脈の向こうの大きな光害は関東方面のものでしょう。
南アルプスと天の川
2017/03/28 01:52:50
PENTAX K1,ISO6400,30s
irix 15mm(F3.2)
 K-1での星景写真は初めてですが,ISO6400でもきれいに撮れました。やはりAPS-C機より高画質ですね。


 やがて駒ヶ根市の夜景の上に天の川が横たわります。空気が澄んでいるので光害に負けないで天の川が見えました。
南アルプスと天の川
2017/03/28 02:45:09
ISO3200,30s


 今回は地上の風景も止めたかったので,アストロトレーサーは使いませんでした。夜景が飛びすぎないような露光時間で調整しました。
 この日の夜は冷え込みが厳しくてカメラが凍り付いてしまい,文字通りフリーズして電池を抜かないと復帰しませんでした。その後はトラブルはなかったので,低温のためかは不明です。
 今回はスイスのレンズメーカーirixの15mmF2.4で撮りました。純正フルサイズ対応レンズが不足している中,高性能な超広角レンズはありがたいです。このレンズは無限遠でクリックがあるので,暗闇でもわかるのですが,今回撮影して分かったのは,クリックで止まる無限マークは実際には星がピンボケになること。本当の無限遠は回し切りいっぱいのところでした。星像はご覧の通り十分な性能を発揮してくれました。結果的に回し切りで無限遠というのはわかりやすいです。これは個体差なのかもしれませんが,一度星像でピントチェックしておくことは失敗を防ぐために必須ですね。
 このレンズでオーストラリアの天の川を撮りたいですねえ。


 3月18日の下山のバスでは,初めてカールでニホンカモシカに出会いました。バスが止まってくれてしばしの観察。じっとこちらを見ていました。
ニホンカモシカ


ニホンカモシカ


 バスセンターにはニホンザルが何匹か餌を探していました。以前,秋に来たときはもっと上の山の方にいたのですが,冬は町まで出てくるんですね。
ニホンザル

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