CarlZeiss Distagon T*25mmZKの無限遠調整

Tag: 長谷川工作所 PENTAX
 天体写真ではピントは無限遠に合わせます。通常の風景写真ならオートフォーカスに任せても問題ないですが、星は暗くてファインダーでもよく見えなくて、オートフォーカスではピントが合わないことが多いです。
 そこで手動でピントを合わせるのですが、星景写真で使う広角レンズでは見える像が小さいので、これも簡単ではありません。デジタル時代になって、ライブビュー画面を拡大してピントを確認できるようになり、かなり楽になりました。
 昔の手動ピントレンズでは、無限遠マークでピントリングが回し切りになり、「いっぱいに回せば無限遠に合う」という便利さがありました。星を撮るときはいっぱいに回せばいいという感覚で良いので、私は今でも星の写真にはマニュアルレンズを使うことが多いです。
CarlZeiss
 先日使ったCarlZeissのDistagonT*25mmZKもそんなマニュアルレンズの一つでした。これまで「星を撮るときは無限マークに合わせれば大丈夫」……そう思っていたのですが……。
 先日さそり座を撮影したときに、できた写真を処理してみると「どうもピントが甘いな」と感じたのです。
 そこで遠くの建物でテスト撮影してみることに。
遠景
 これがテスト画面。このサイズだとピントが甘いことは分かりません。それでいままで気がつかなかったのですが、星は点像なのでピントが甘いと目立つのです。
 この写真の中央部分を強拡大してみたのが次の写真です。
テスト
 同程度の焦点距離のマニュアルレンズSMC PENTAX A24mmと比較してみました。A24mmも無限マーク回し切りでピントが合うレンズです。やっぱり、CarlZeissの方はピントが合ってません。A24mmと比べて窓がぼけてるし、電線もはっきりしません。さらに星で合わせてみると、あと少しピントリングを回さないと無限遠に合わないことがわかりました。しかし、無限マーク以上はピントリングを回せないのでどうしようもありません。
 ということで常々お世話になっているPENTAXカメラの駆け込み寺、長谷川工作所に調整を依頼しました。長谷川工作所のチェックでも「ちょっと(ピントリングの回転が)足りないですねえ。CarlZeissは調整機構もなくて、組み立てれば精度が出るようになってるんだけど、今は違うのかな」ということでした。
 幸い調整可能ということなので、無限マークぴったりでピントが出るようにしてもらいました。
 1週間ほどで戻ってきたレンズで早速テスト撮影。
修理後

修理後
 今度はビルの窓も電線もきちんと出ていますね。
 これまで天下のCarlZeissなので信用してたのですが、こういうことがあるんですねえ。ちょっとがっかりでした。大事な撮影に使うレンズは一度はピント点検した方がいいかもしれません。
 これでこのレンズもピントを気にすることなく、星を撮るのに活躍してくれるでしょう。
 このレンズは来年のアメリカ皆既日食でも使う予定でいました。本番前にピンぼけに気がついて良かったです。

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