秋のイエローナイフでオーロラ鑑賞(3日目)
Tag: イエローナイフ オーロラ カバの旅 カナダ 星景 K3
3日目の朝です。今日も雨。今日が最終日。明日の朝の飛行機で帰ります。
今朝のご飯はこれ。オムレツです。
連れはクレープで朝からアイスクリーム。
2015/09/20 10:53:25
PENTAX MX-1
湖に面した庭はこんな感じ。2階の左側が宿泊用。右はオーナー夫妻の家です。1階はレストラン。隣はAir Tindiという水上飛行機の会社です。
庭からそのまま湖に出られます。ホバークラフトがとめてありました。乗ってみたいですね~。
そして町へお出かけです。いつもは宿の前がバス停でとても便利なのですが、この日はバスが来ませんでした。朝からバスが通過していなくて、怪しいな~と思っていたのですが、バス停には時刻表しか書いてなくて、休業がいつなのかはわかりません。おそらく今日は日曜日なので運休なんだろうと推測するしかありません。こういうところが「イエローナイフは観光地ではない」と言われるゆえんでしょうね。イエローナイフの主要産業はあくまでダイヤモンド鉱山。イエローナイフの経済にとっては、まだまだオーロラ観光の比率は小さいのです。
バスが来ないといっても市街地は小さいので歩いても十分回れます。そこで歩いてゆっくりダウンタウンへ行きました。オールドタウンとダウンタウンは歩いて20分ほどです。タクシーだと8ドルぐらいです。バスならどこで降りても3ドル。
黄葉を眺めながら歩きます。イエローナイフの紅葉は黄色ばかりで赤はありませんでした。亜寒帯なので日本では亜高山帯で見られる木々が、ここでは平地で見られます。黄色いのは白樺の仲間のように見えました。
2015/09/20 12:37:57
PENTAX MX-1
岩山からパイロットモニュメント方向です。モニュメントの岩山はこの辺の最高峰です。
手前のかまぼこ形の建物はガイドブックにも載っている、老舗のスポーツ用品店だそうですが、昨年12月も今回もやってませんでした。営業しているのかなあ?
下を見るとカバが。このミッドイナイトサンというお土産屋はイエローナイフで最も充実していました。おすすめです。
それでダウンタウンまで歩いて,観光案内所に着きました。目的はこれ!
これは観光案内所前にある蚊のオブジェ。何でも世界で3番目か4番目に大きい蚊の像とか。冬に来たときは全く気がつきませんでした。鉄骨溶接で作ってあります。どこかの鉄工場の人が作ったみたいな感じ?
なんで蚊のオブジェかというと、極地方の特色として「夏に蚊が大発生する」という自然現象があるからです。極地といえば夏の蚊なのです。短い夏に一気に蚊が羽化します。なんだか真夏は避けたい気分…
観光案内所へ入ってみると,カバがシロクマと遊んでいました。後ろからハクトウワシが見ています。
2015/09/20 15:16:09
今日はベトミーズ・ヌードル・ハウスで遅いランチです。ここは昔からやってるベトナム麺料理屋です。とてもおいしかったです。生春巻きも良かったです。
夕方までスーパーで買い物してからタクシーで宿に戻り,あとは夜までゆっくり過ごしました。あとは天気の回復を願うばかり。
2015/09/20 18:13:14
B&Bの共用スペース。外は曇ってるなあ。右奥のテレビには選挙のCMが。町でも選挙ポスターを見かけました。イエローナイフは選挙の最中だったようです。
これはスーパーで買ったブラックベリー。あとは冷凍食品を電子レンジで暖めて夕食にしました。イエローナイフでは農業はできないので,食料はほとんど外部から運び込んでます。主な地元食材は湖の魚ですね。
2015/09/20 18:50:00
MX-1
夕方に雨が上がり虹が出ました。なんとか今夜もいけるかな?
2015/09/20 21:24:18
K3,ISO1600、8秒
今夜も日が暮れるとオーロラが見え始めました。しかし雲が多く,時々雨が通過します。
そしてオーロラツアー最終日に出発。今日は雲を避けて少し遠くへ行きました。町から40分ほど4号線ハイウェイ(イングラハム・トレイル)を走ります。最初はマデリーン湖へ,続いてプレリュード湖です。
そこは町と違って快晴でした。
2015/09/20 22:41:43
PENTAX K3,ISO2200,30秒
SIGMA 10-20mm(F3.5)
今日は静的なオーロラで動きは非常にゆっくりです。オーロラは結構動きが速いので、あまり露光時間を長くするとぼけてしまいます。しかし今夜はじっと止まっているオーロラです。そこで今夜は思い切り露光時間を延ばして写してみました。はくちょう座からカシオペアにかけての天の川が見えるこの時期ならではの星景写真を狙います。
20秒
マデリーン湖の水面は鏡のようで,水面にきらきら光るものが見えました。よく見ると星がたくさん映っていました!
ISO3200,83秒
それではということで水面の星を中心に写してみました。右の湖面に逆さ北斗七星が映っています。肉眼でも湖面の北斗七星が見えました。
ISO3200,45秒
逆さ北斗。流星が花を添えてくれました。
続いてさらに遠くのプレリュード湖へ。大きな湖です。ここはビーチになっていて夏にはイエローナイフからたくさんの人が泳ぎに来るそうです。
2015/09/21 00:31:34
ISO3200,6秒
2015/09/21 00:35:54
ISO3200,10秒
空いっぱいに光が。それでも今日のオーロラは静的です。ゆっくりと光が移動していました。
2015/09/21 01:42:10
8秒
そして今日のツアーは終わりました。
2015/09/21 02:54:55
8秒
宿に戻ってもオーロラが出続けました。まだ空港へ行くまでに時間があったので最後のオーロラ観望。
ベックスケンネルさんに5時に空港へ送ってもらいましたが,その途上でもオーロラは光ってました。
2015/09/21 07:17:04
ISO1600,1/250秒
朝焼けの町です。
朝日が昇り,イエローナイフをあとにしました。
今回の天気の悪さを考えると3夜ともオーロラを見ることができたのは本当にラッキーだったと思います。
今回のツアーでは毎回違った場所へ行けて、イエローナイフ周辺の大自然も見ることができました。
スタッフの皆さんに感謝です。
思い返すと、初めてオーロラを見に行く決心をしてイエローナイフを訪れたのは2001年8月と2002年1月。2回続けていきました。今ほど情報も無く、手探りで行ったのですが、残念ながらオーロラはあまり出なくて心残りのあるものでした。撮影もフィルムだったので、現像するまで結果がわからず、できた写真はいまひとつの結果でした。
そして現在、10数年前にはなかったオーロラの生中継で非常に活発な活動が見られることを知って、再挑戦となったわけです。今シーズンは2013年12月のホワイトホースから始めて、2014年12月のイエローナイフ、今回のイエローナイフと3回チャレンジしました。
デジタルカメラになってその場で結果がわかるので、撮影もずいぶん楽になりました。また前回の旅行と比べて、イエローナイフの町自体を楽しむことができて、ちょっと余裕があったように思います。またたくさんの現地ツアー会社ができて、好みのツアーを選べる時代になっています。
また2013年からの今シーズンの旅行では「カナダ イエローナイフ オーロラ情報局」(http://www.canadaauroranetwork.com/)の管理人しまさんと「カナディアンネットワーク」(http://www.canadiannetwork.co.jp/canada/)の山本さんには大変お世話になりました。この場を借りて感謝したいと思います。
オーロラはある程度の時間さえ取れれば必ず見ることができる自然現象です。今ではイエローナイフは他の北米の都市へ行くのと手間は大差ありません。ぜひ一度オーロラを見てみませんか。
(おわり)
