全天の1番と2番
昨夜はとても澄んだ空で、何年かぶりでカノープスを撮りに行きました。
この写真は浜名湖弁天島から浜名バイパス大橋を見た景色です。
浜名大橋のすぐ上をカノープスが弧を描いています。約2時間半の光跡。
2011/01/07 21:41:53~01/08 00:16:16
PENTAX K10D,ISO400,30s×290コマ合成。
SMC PENTAX A24mmF2.8(F4.0)
カノープスというのは「りゅうこつ座」の1等星で、おおいぬ座のシリウスに次いで全天2番目に明るい恒星です。
しかし、日本では低空にちょっと顔を出すだけなので、なかなか見るチャンスは少ないのです。
南半球へ行くとカノープスはシリウスと並んで天高く明るく見えます。
シリウスの右斜め下を探すと見つかりますよ。
中国では南極老人星と呼ばれて、これを見ると長生きするとか。
この写真はカノープスが南中して一番高度が高くなったときの写真です。
10分間の軌跡で、シリウスとの位置関係も分かります。
2011/01/07 23:00:56~23:11:05
30s×20枚合成。
この夜のカノープスは、私が今まで見た中でも非常に明るくて、空が澄んでいたことが分かります。その分とても寒い夜でした。
誰もいない弁天島のある場所で、波の音を聞きながら真夜中を過ごしました。
これだけカノープスを見れば相当長生きしそうです(笑)。
カノープスが沈むと、オリオン座など冬の星座も西へ去っていきます。そして東には春の星座、獅子座が上り、北には北斗七星が高く見えました。
まだまだ寒いですが1月は「新春」。星の季節は先取りでどんどん進んでいくようです。