スピンサリスコープ
2012/07/27 20:57:51
RICHO CX6
スピンサリスコープというのは、蛍光物質にアルファ線がぶつかって発光する様子を観察するものです。
初期の放射線の研究に使われたり、50年ぐらい前にはおもちゃとしても売られていました。
これは1万円ほどで買ったスピンサリスコープです。
線源は最近手に入れた、何かの付属品の古いもの。
測ってみると小さいのにけっこうな放射線です。最高4μSv/hほど。
これをスピンサリスコープにつけてみました。
そして暗いところで覗いてみます。。。。。
2012/07/27 22:47:13
PENTAX K5,ISO51200,1s
SMC PENTAX A50mm(F1.4)
光の点が一面に現れます。アルファ線がばんばん飛んでいました。
露光を増やすと線源から出るアルファ線の光が集まってきます。
2012/07/27 22:48:36
6s
2012/07/27 22:49:26
30s
30秒露光では、光で埋まってしまいました。
ラザフォードたちは今から100年前に、暗室でこのような光の点を数えることで、放射線が薄い金箔にぶつかると通り過ぎたり、進路がそれたり、さらに反対側に跳ね返されることを発見しました。それが原子核の発見につながります。
霧箱とはまた違った、見えない放射線を見る方法です。原始的な方法ですが、科学の進歩に大きく貢献しました。
写真より、肉眼の方がはっきり光が見えました。カメラの最高感度と明るいレンズで、ようやく写し取ることができました。
実験材料の入手方法はスピンサリスコープ(5)に書いてありますので,そちらのページを参照してください。
放射線をもっと知るための本(Amazonのリンクです。)
コメント
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なるほど、こんな器機もあるのですね。
腕時計や計器に使われた、「自光塗料」と同じ原理ですね。
昔は、ラジウムを使っていたら、自光塗料を塗る職人さんに癌が多発したらしく、禁止になったそうです。
今の時計などで使われているのは、トリチウム(三重水素)を使っているそうですね。
トリチウム使用の、自光の腕時計を一つ持っているので、ベータくんなる測定機で測ってみましたが、たいした事ありませんでした。
というか、ガラスやプラスチックの透明なのでも、ベータ線は通らないらしいです。
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鷲さん
三重水素自体たいしたエネルギーじゃないですからね。
K5の超高感度テストみたいな写真ですね。星よりも流星を撮るのに似ています。
一瞬の光なので感度と明るさがものをいいます。
光の点滅を動画で見せたいのですが、K5では無理でした。これを動画で撮るには光電子倍増管必要かも。