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K-5Ⅱs長秒時テスト

 K5Ⅱsが2012年10月19日に発売となりました。さっそく入手し、長時間露光のテストをいつものようにやりました。
 ローパスフィルター無しの画像は、これまでとは別格という印象。本格的に風景を撮るのが楽しみです。
 しかし天体特性としては、結果はK10Dにはかなわないと思えました。K5とセンサー自体は同じなので、長時間露光のノイズは改善されないだろうと予想してましたが、やっぱりって感じでした。5分露光はISO1600なら何とか使えるか?3分ならISO3200でもいいかもという結果。ISO6400は3分でも画面は真っ赤で使えないと思えます。ノイズリダクションは自動でカメラ任せです。
 あとは実際の星を撮ってみるしかないですね。K5とあまり変わらないのではないかと今のところ予想しています。
 以下はヒストグラムで見てください。RGBのヒストグラムを見ると、明らかに赤いノイズが増加しているのがわかります。
 
 まず、基準としてISO6400 の5秒露光です。さすがにこれぐらいではノイズは出ません。ずっとこれならいいんですけどね。やっぱり無理でした。
6400の5秒
2012/10/22 21:30:16

 次は3分露光です。
ISO1600
1600の3分

ISO3200
3200の3分

ISO6400
6400の3分

 続いて5分露光です。
ISO1600
1600の5分

ISO3200
3200の5分

ISO6400
6400の3分

  • アストロアーツのギャラリーにIIsで10分×6で撮影した北アメリカ星雲と、バラ星雲があります。Hαの写りがすごいです。それを見ると改造の必要なんて無いですね。この点では最も天体適性のあるPENTAX一眼かも?
     暗い空で存分に試してみたいですねえ。 -- うみほし 2012-10-28 (日) 16:25:19
  •  いくつか実際の星で試してみました。結論から言うと、天体適性良好です。写真はブログの方にアップしたので、そちらをご覧ください。
     ヒストグラムからは「赤くかぶる」ことが予想されました。実際、もとの写真はどれも赤くかぶりました。しかし、Photoshopで調整すれば全く問題ありませんでした。ざらついた感じも少なく、K-5で写らなかった天体が撮影できました。
     ただローパスがないためか、広角で長時間露光すると明るい星の回りに青いリングが出ます。ぼかし系フィルターを使うと問題ないですが、レンズのみだと露光量によっては星のまわりの青い縁取りが目障りになりました。
     まあ、今後他の人がいろいろ試すでしょうから、その中から「つきあい方」ができていくと思います。ともかくⅡsは自分にとってはとてもいいです。 -- うみほし 2012-11-15 (木) 16:06:55