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青島金環日食

 2010年1月15日。この日は青島(チンタオ)で金環日食が見られました。
 

 今回の日食が起こった場所です。
金環日食帯

 日食は月の影に地上が入ることで起こります。月の影は西から東へ動いていきます。今回はアフリカから始まり、インド、東南アジアと来て、中国の青島はその一番東端です。つまり月の影が地球を離れる最後の場所です。この場合、日食は日没直前に起こります。通常はこんな低空の日食は雲に隠されるリスクもあり、観測地としては避けることが多いです。しかし、私たちは「夕日の金環」を見たくて、あえてリスクを選んだのでした。
 今回の観測地はここです。

青島金環日食観測地

 そして見たのが......
 夕日の金環。(クリックで拡大)
金環日食
2010/01/15 17:54:49
PENTAX K7,ISO200,1/80秒
DA 55-300mm(F4.5),-0.3補正

 この計画は3人で立てました。
 観測地は青島。夕日の金環を見るためです。飛行機とホテルは日食ツアーで申し込みました。そのままホテルで見てもいいわけですが、今回は夕日の日食。青島市内だと西にある山のため日没まで見ることができないことがわかりました。できれば欠けながら沈んでいく太陽を見たいところです。
 そこでグーグルアースを駆使して、青島付近のロケーションを見ながら観測地を探しました。
 結果、観測地は青島の対岸の半島にある小さな港に決定です。ここなら海に沈む夕日で金環日食となるはずです。太陽は海に沈むので問題ありません。
 半島の先端から海を見ようということにしました。

地図

 そしてこれがグーグルアースで見た観測地。ここまで見えるんですねえ。
観測地詳細

 問題はどうやってここまで行くかです。ツアーは青島市内までしか行きません。そこで現地で独自に動く必要があります。
 そこで、サイエンスさんが探し出したのがこの方です。
 青島のつばめタクシーです。

つばめタクシー

 日本語がペラペラの頼れるお姉様でした。本当にお世話になりました。日本からメールで観測地の画像を送って「ここで見たいのでつれてってほしい」とリクエストしました。

 1月14日。日食前日セントレアから名古屋のZACさんと2人でツアーの出発。青島行きへ乗ります。
セントレア
実はこのツアーで名古屋からの参加者は我々2人だけなのでした。本隊は東京から現地合流です。
 今回、海外で初めて本格的に携帯電話を使いました。仲間との連絡にも大活躍。

 ツアーの東京組は私たちより遅く青島に着きます。しかし、私たちは観測地の下見へ行くため、本隊を待たずに、どんどんタクシーで出発することに!(もちろん添乗員さんには連絡済みですよ)。
 つばめタクシーさんに電話で連絡して空港で拾ってもらい、そのままフェリーに乗って、観測地探しへ出発!

フェリー

 しかし、手がかりはグーグルアースの衛星写真だけです。つばめタクシーさんも普段の営業エリア外で観測地探しは難航し、道に迷ったり,道がなかったり。つばめタクシーさんのお話では、私が観測候補地としてメールで送った衛星写真を見て「スパイか何かかと思った」そうです(笑)。

 あちこち道を試して、何とか良さそうな場所にたどり着いてGPSで位置確認。さらにノートPCに入れたステラナビゲータで確かめて、ここで絶対大丈夫ということで、テスト撮影。

テスト

 これが明日はリングになるんだと思うとわくわくしました。しかし、海は凍ってます。結構寒いんですねえ。日中でも気温はマイナスです。
 すっかり夜になった青島の町へ戻ります。
フェリー
2010/01/14 20:13:49

 その日は夜遅く、100kさんほかミクシーの青島金環組と合流し、下見結果を出し合って打ち合わせ(宴会)。メンバーには中国語に堪能な方もいて、とても助かりました。
魚
 このレストランは好きな魚を選んで料理してくれます。青島は漁業も盛んなので魚がおいしいです。明日は青島市内の桟橋で見るグループと私たち、海で見るグループに分かれました。
 夜遅くにホテルに帰り、結局ツアー本隊とは会わずじまい(笑)。

 1月15日。日食本番の日。
 ホテルの屋上レストランで朝食です。外はすごくガスってます。
市内
2010/01/15 09:12:50

 昼頃つばめタクシーさんに迎えに来てもらって出発。
 まずは青島の超市(スーパーマーケット)で買い出しです。昼食+おやつ+水など。
買い物

超市

 きょうもフェリーで昨日の場所へ向かいます。
フェリー
2010/01/15 14:20:55

 現場到着、天気も良さそうです。
観測地
2010/01/15 16:03:22

 当日参加のサイエンスさんもつばめタクシーさんの努力でタクシーリレーが成功し、何とかセーフ。みんな思い思いに準備です。
準備中

 右が私。着ぐるみじゃありません。これは手足付き寝袋という優れものです。着ぐるみじゃないですってば。
準備

 ちなみにこの場所のメンバーは2人増えて5人に。前の晩に電話があって参加のプロ写真家のrelaxmaxさんと、つばめタクシーさんのお知り合いの現地某企業駐在員のぱふぱふさんです。市内脱出組は「海で見る」にこだわって我々の噂を聞いて来たようです。

 これはぱふぱふさんが撮った凍った海です。
保美さん凍った海
2010/01/15 17:15:42
NIKON D700,ISO200,1/640秒
24.0mm - 70.0mm (F2.8)

 さて日食は時間通りに粛々と進みます。

 もうすぐ金環になります。
金環前

 大部欠けてきましたが、まだ太陽はまぶしいです。
(クリックで拡大)
金環前
2010/01/15 17:46:19(3段階露光を合成)

そしてリングがつながり始めます。第2接触。

第2接触

そしてリングの完成。
黄金のリングが輝きます。

金環

 雲のせいで肉眼でも輝く金のリングが見えます。
(クリックで拡大)
3枚合成
(3段階露光を3枚合成)

 そしてリングは雲の中へ。残念ながら欠けながら海に沈む太陽というわけにはいきませんでした。もうちょっと見たかったなあ。
(クリックで拡大)
日没
2010/01/15 17:56:38

 何はともあれ観測成功!
つばめタクシーさんと

 みんなで記念写真。
 この地で5人の仲間がこの光景を見ました。
5人の仲間
2010/01/15 18:09:22

 そして日が暮れて撤収し、青島でミクシー仲間と合流し宴会でした。

打ち上げ

 青島市内で撮影した100kさんの写真を見せてもらいました。市内でも雲がきわどかったですね。雲のすきまで奇跡的に見えたという感じです。市内にいたら胃が痛くなったかも....
100kさん写真提供ありがとうございました。
(クリックで拡大)
100kさん広角

(クリックで拡大)
100kさん桟橋

 この桟橋の建物は青島ビールのラベルでおなじみです。
青島ビールラベル

 それにしても高層ビルにまったく灯りがついていないのはなぜ??

 結局、夜遅くにホテルに帰ったので今日もツアー本隊とは会わず。

 日食当日の衛星画像です。結構雲がありましたね。

衛星画像

 翌朝、添乗員さんとようやく会い、東京組は朝の便で出発していきました。我々名古屋組は夕方の飛行機なので観光することに。
 つばめタクシーさんにお願いして、観光です。
 
 ドイツ統治時代の迎賓館を見たり、
迎賓館

 堂々たる建物でした。
迎賓館
2010/01/16 11:36:16

 
 信号山に登ったり、

信号山

 信号山から見た青島市街。
青島市街

 青島ビールのラベルの桟橋へ行ったり。
桟橋

 ピンホールもやってみました。昨日の日食時は日差しが弱くてうまく写りませんでした。ほんと、日食の日だけ雲が出るんだから。残念。
(クリックで拡大)
ピンホール
 
 最後は大清花餃子という店で餃子をたっぷり食べました。
 日本の感覚で何種類か注文したらいたら、とても大きな餃子がお皿にたっぷり。4人でも食べきれないほどでした。食べきれなかった分はつばめタクシーさんにお持ち帰りとしてもらいました。
大清花餃子

 そして青島空港へ。
青島空港
2010/01/16 18:40:27

 楽しい旅行でした。つばめタクシーさんには本当にお世話になりました。青島はドイツの雰囲気もある町並みで、ビールも魚もおいしくいい町でしたよ。

 このとき一緒に行ったhp.ZACさんのHPにも旅行記があります。覗いてみてね。
http://www.aba.ne.jp/~hpzac/