Tag: カンガルー 有袋類 哺乳類 科学教育 生物教育 動物園
Tweetカンガルーの肛門とペニス
また衝撃的なタイトルですが(笑)、引き続きカンガルーの研究です。
前回までで、カンガルーの場合(たぶん有袋類の場合)、「睾丸とペニスの位置が有胎盤類と逆である」ということが分かりました。
今回はそれを確実に撮影しようということで、豊橋市の「のんほいパーク」へ出かけました。
まず、オスのカンガルーの結果をアニメーションでお見せしましょう。
どうでしょうか。肛門の前にペニスがあるということですね。しっぽの付け根の膨らみにペニスが収納されていて、その隣のしっぽ側に肛門があるということです。
今度は1枚ずつの写真でお見せしましょう。
これは睾丸が垂れ下がった状態。
逆光で美しいですね(笑)。もちろん光も計算してますよ。
ペニスが出るときは、睾丸は引き上げられているようです。「睾丸の後ろにペニスがある」ということがおわかりでしょうか。
そしてこれは糞をする様子の連写!ペニスの後ろ、つまり尾に近い方に肛門があります。このときは睾丸は体に密着してますね。
つまりカンガルーでは「睾丸ーペニスー肛門」という順番です。
有胎盤類(つまり私たち)では「ペニスー睾丸ー肛門」の順ですね。
{};
肛門はしっぽ側っていうことが分かります。
今度はメスです。袋に子どもが入っている個体がいました。
これもオスと同じ位置に肛門ですね。
もちろんペニスはありませんので、出てきません。赤ちゃんを産む産道があって、ここに尿道も開口しています。
同じ哺乳類の仲間ですが、私たち有胎盤類とはちょっと違う有袋類。なかなか興味深いですね。