羅臼国後展望塔からみた国後島と星空

Tag: 星景 火星 羅臼国後展望塔 羅臼 国後島 北海道 K1

仕事で北海道の羅臼町(らうすちょう)へ行く機会がありました。
羅臼町は知床岬の町で対岸には国後島(くなしりとう)がすぐ近くに見えます。
前日は雪が降っていましたが、12月1日(木)は晴れてきました。
滞在中に幸い天気に恵まれたので、久しぶりに星の写真を撮ってみました。
・羅臼小旅行の記事はこちらをご覧ください→クリックまたはタップ

町を見下ろす羅臼国後展望塔からは夜景が美しく見えます。
ここを撮影場所にしました。
羅臼町の夜景
2022/12/01 18:30:45

羅臼港の漁船が海の上で強烈な光を放っています。
星の写真を撮るにはこの光を何とかうまく処理する必要があります。
対岸には国後島のシルエットも見えます。
国後島と漁船

イカ釣り漁船

もともとこの日は半月が輝いていて夜空は明るいです。
でも、月明かりは地上の風景も照らして国後島のシルエットも見せてくれるので星景写真にはうまく利用できそうでした。
アンテナと月

ここは日本の東の端に近いので、日没は15時半頃ととても早く、夕方には星空となりました。
ちょうど火星が12月1日に衝となって、太陽の真反対で地球の近くにいます。国後島からぎょしゃ座の五角形、火星と雄牛座が昇ります。
夜景と牡牛座
2022/12/01 17:14:14
PENTAX K-1,ISO400,10秒×12(120秒)
CarlZeiss Distagon T*25mm ZK F2.8

少し東に構図をずらずと、漁船の集魚灯が強い光を放っています。
これもこの町の景色です。
牡牛座と火星
2022/12/01 17:27:03
10秒×15(150秒)

展望台から反対側の北の方向には知床連山の最高峰である羅臼岳が見えます。高さは約1600m。羅臼岳から火山が並んでいるのが見えました。
北極星が高いのは高緯度のしるし。よく見るといくつか流星が写っていました。
羅臼岳と北天
2022/12/01 17:33:54
10秒×33(330秒)

ここは緯度が高いので、北斗七星が北極星の下を通過するのが見えます。雲が取れると羅臼の山々から北斗七星が昇ってくるのが見えました。
ふもとの谷に沿って羅臼温泉街が広がっています。
羅臼岳と北斗の下方通過
2022/12/01 19:03:00
15秒×16(240秒)

そして国後島からはオリオンが昇ってきました。
昇るオリオン
2022/12/01 19:11:22
10秒×12(120秒)

この日の夜の気温はマイナス7℃ほど。
空気はからっと乾燥していたので、レンズにヒーターを付けなくても曇ることはありませんでした。
町の人の話ではこの辺にはエゾジカがよく出るそうですが、この日は行き帰りの山道では何も出会いませんでした。
ただ遠くでフクロウのような声が聞こえました。
夏ならこの海から天の川が昇ってくるのが見えるでしょう。
また2月頃には流氷も来るそうです。
また別の季節に来てみたいものです。

・羅臼国後展望塔ライブカメラ→リンク(ここをクリックまたはタップ)

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