桃太郎神社で浅野祥雲を見る
Tag: 桃太郎神社 愛知 カバの旅 浅野祥雲 芸術 K1
ここは愛知県犬山市にある桃太郎神社です。ここには名古屋のコンクリート造形家・
1番目の鳥居には猿。この神社のコンクリート像は昭和26年から昭和44年(1951-1969年)にかけて作られたそうです。50年以上も前なんですね。
2017/11/04 11:13:59
PENTAX K1,ISO800,1/80s,F5.6
smc PENTAX-F FISH-EYE 17-28mm F3.5-4.5
これは川で洗濯していたおばあさんの足跡が付いた石。ずいぶん大きな足ですが,いつも同じ場所で洗濯したのでこうなったそうですよ。
おばあさんが拾った桃。
これも祥雲の作です。この像は川治蘇山で,桃太郎神社の初代宮司。この人が祥雲に人形の製作を依頼しました。祥雲はこのような写実的な作品もたくさん作っています。
階段下には参道を守る猿と犬。
そして2番目の鳥居の前には桃太郎。おばあさんが桃を切ろうとしたところ,桃が割れて飛び出したんだそうです。
階段脇には奪った宝物を運ぶ鬼。これは祥雲の作品ではありません。祥雲の鬼と比べてみると良いでしょう。
芝刈りのおじいさんは祥雲の作品。
階段を上ると勇ましく勢揃いです。
これは桃型鳥居といいます。これも祥雲の作品。しかし鳥居周辺の犬・猿・雉の石像は祥雲の作品ではありません。
つまりこの犬は石を彫って作っている別の人の作品。
桃型鳥居の脇に涙を流す鬼は祥雲の作。湧き水を利用して,目から水がしたたり落ちるようになっています。涙がたまって池ができました。「桃太郎すごく怖かったよ~~」
宝物館の前庭の有料ゾーンにも祥雲の作品があります。きびだんごで百人力になった3匹の家来にやっつけられて青鬼が泣いてます。
小雨が降って本当に泣いた青鬼。なんだか鬼達が気の毒に見えてきました。
2017/11/04 11:47:01
PENTAX K1,ISO1600,1/125s,F10
smc PENTAX-D FA MACRO 100mm F2.8 WR
優しい鬼は背中に乗れますよ。
桃太郎に倒された鬼の大将。
鬼を倒したりりしい桃太郎。横の犬の石像は他人の作。
宝物を持って(鬼からぶんどって?)凱旋です。
雉が入り口の像に比べて,ずいぶん堂々として強そうに変化してますね。これはきびだんごのパワーか?
餅つきのおじいさんとおばあさん。「一つ食べると百人力」というスーパーきびだんごを作っているのでしょうか?ちなみに,これは祥雲の作ではありません。やっぱりできばえが違いますね~。
宝物館も見て,帰り道。階段の真ん中の溝は滑り台になっていた時期もあったとか,無かったとか……。そうめん流しにも良さそう。
神社横の桃太郎公園でかかしコンクールをやってました。「アイ・ハブ・ア・桃……」
この日はちょうど七五三で子どももたくさん来てました。キャンプ場もすぐ前にあり,地域の憩いの場になっているようです。
今回訪れた桃太郎神社の祥雲作品はどれもきれいに塗り直されていました。これは浅野祥雲作品再生プロジェクトの成果です。
再生活動に興味をお持ちの方は,
浅野祥雲.comに再生プロジェクトの案内や活動状況があります。ぜひご覧になってください。
地図を見ると桃太郎神社の東には鬼ヶ島もあります!やはり岡山ではなく,犬山こそ桃太郎が活躍した場所?
参考文献
・大竹 敏之『コンクリート魂 浅野祥雲大全』,青月社2014
(Amazonのリンクです。)
コメント
-
優しい鬼は絶対に変質者!!!
あの張り付いた感じの笑顔は絶対に危ない。
ああやって油断させて、背中に乗せた後に脱兎のごとく走り出してきっと子どもの喰らう鬼に違いない。
と怖くなってしまいました。
あの肌色といい、怖いよ~
-
人を背中に乗せて50年余
この鬼は,人を背中に乗せて50年以上です。それだけ修行していれば邪念も消えていることでしょう。(^o^)