世界最大の霧箱

Tag: 霧箱 K1 カバの旅 茨城 東海村 放射線 宇宙線
 ひたち海浜公園でネモフィラを見た後,お隣の東海村へ。
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 今日のカバさんは原子力科学館にやって来ました。
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2017/05/03 14:33:29
PENTAX K1,ISO200,1/250s
CarlZeiss Distagon25mmZK


GWとあって茨城県警による白バイの展示がありました。 
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パトカーにも乗りましたよ。
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 ここに来た目的はこれです。世界最大の霧箱です!
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 構造から先日見た東京の科学博物館の霧箱と同じ会社の製品。サイズは東海村の方がひとまわり大きいです。
 東海村日本原子力研究所の富井格三さんの設計で立原工業所が製作。1979年のアメリカで起きたスリーマイル島の原子力発電所事故のあと、自然放射線を目視で体感できるようにしたいと、1989年に茨城原子力センターに大型霧箱を設置したのが1号機。これは2号機です。
(その後2022年3月からさらに大型の3号機に交代しています。3号機は関東技研の設計製作。)

 科学館の人に教えてもらったところ,大きさは120cm×120cm×25cmということです。私が撮影用に使っている霧箱約270個分です。
なお,後日この霧箱の裏側を見た話はこちら(クリック)
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 ちなみにこれが東京の科学博物館の地下3階にある霧箱です。これもラド技術研究所の代表取締役・富井格三さんの設計。
科学博物館


 そしてこれは名古屋科学館の霧箱。これは戸田式(有限会社ラド)で観察面は38cm×38cmです。こうして比べると,東海村の霧箱の大きいことが分かります。
名古屋科学館


 これだけ大きいと中には大量の放射線が見えていました。これは全部どこでも飛んでいる自然の放射線です。大きな霧箱だと迫力あります。
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 飛跡はこんな風に見分けます。
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 長い宇宙線が何度も横切りました。
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私たちのまわりにはこんなに放射線が飛んでるんだな~と実感できます。



 放射線を利用している製品も展示してありました。滅菌や材料の化学合成などにたくさん使われています。
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 ここにはもう一台霧箱がありました。
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 これも十分大きいのですが,さっきのを見ちゃうとちょっともの足りないです。最初にこれを見れば良いかも。


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 原子炉の壁ってこんなに厚いんですね~~。

参考文献(Amazonのリンクです。)

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