宇都宮の大谷石は広大だった
先日,所用で宇都宮へ行ってきました。初めて行ったのですが,大谷石(おおやいし)の産地と聞いて大谷資料館へ行ってきました。
2013/08/18 09:37:02
PENTAX KIIs,DA14mm(F.2.8)
資料館へ着くと辺りの山は全部大谷石です。大谷石は宇都宮市大谷一帯に分布する,2000万年前の白っぽい凝灰岩です。凝灰岩というのは火山灰が積もってできた岩石です。栃木県には那須火山帯があるので,そうした火山活動でできた地層でしょう。
地下採石場の入り口へ行くと,地下深く続く穴があります。江戸時代の中頃から本格的に採掘が始まったそうです。採掘は地下30mから60mの深さに及んだそうです。
入り口を抜けると、そこには広大な空間が広がっています。こんなに石を掘り出したなんてすごいですねえ。
坑内は20度以下とひんやりしています。外は30度以上の猛暑。まるで天国です。
天井には水蒸気が冷えて霧が漂っていました。
これは石を削った後です。縦の溝は機械堀で丸鋸で切った跡です。
切り跡がまるで神殿の模様のように見えました。こうして縦に切って,板状の石材を切り出しました。
奥へ入っても広大な空間が続きます。この辺りは手堀りだそうです。
近所には大谷石でできた家がたくさんありました。外壁が全部大谷石というのも産地ならではですね。