雲間の土星食
2001年10月8日の未明、土星が月をかすめて行きました。
先日紹介した火星の大接近の火星像と同じような大きさですね。
でも土星は火星よりも遙かに遠くにあります。土星の大きさが分かる写真です。
この日、自宅の静岡県では曇りで、見えない予報だったので、星仲間のザクさんと一緒に夕方から高速道路を走って晴れ間を探しました。
そして土星食開始前にたどり着いたのがなんと新潟県米山市。北陸道を走ってようやく晴れ間に出会いました。薄雲を通しての撮影でした。
2001/10/08 03:58:50
Canon EOS D30,ISO400,3s
タカハシFC-50屈折望遠鏡。
この写真はデジタル一眼レフの初撮影でもありました。といっても当時のデジタル一眼は高価で買えなかったので、職場のカメラを借りての撮影でした。
初めてのデジタル一眼では、その場で結果を確認できるということが威力を発揮しました。
月と土星という明るさが大きく異なる対象で、しかも雲を通しての難しい露光を、画像を見て決めることができました。
初めは雲が厚かったのですが、徐々に雲が取れていきました。
時刻や露出記録もファイルに残るので、この点もとても楽だと感じました。
いまでは当たり前のように使っているデジタル一眼レフですが、9年前のこの夜はデジタル一眼の威力を初めて知った撮影でした。
コメント
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土星をこの様にして見ることが出来るのですね…。
子供の頃に家族で月面観察をする催しがありましたが、自分で月面撮影や
こと星景撮影をしようと具体的に動き出したのが昨年かもう少し前だったかな。
最近では、星空の周期運動に視野を向けていましたが、こうして拡大撮影すると
また違ったものが見えてきて良いですね。
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SMJ-GNRL さん
惑星が月に接近したときは、宇宙の奥行きがイメージできるように思えてすきな光景です。
見るだけなら割と簡単ですが、これだけ拡大撮影すると赤道儀で追尾する必要もあるので、一般には少し敷居が高いかな。
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流石に赤道儀は、未だ入手していないので追々ですね。
天体望遠鏡は、欲しいなぁ…と秋葉原のヨドバシカメラのカメラコーナーの
一角に在る天体望遠鏡が置いてあるところで頻繁に見ていた時がありますが、
天体望遠鏡にしても相応の出費なので、やはり本格的に機材を揃える場合の
敷居の高さを嫌でも感じさせられます。(苦笑)
取り敢えず、うみほしさんのページで紹介されているインターバル撮影可能な
コントローラーを発注しました。
暫くは、これとK10Dの組み合わせで様子を見ていく感じですね。