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K-1長秒時テスト

 2016年も終わろうというこの時期、ようやく念願のフルサイズ一眼デジカメK-1を手に入れました。
 さっそくこれまで同様に、長時間露光のノイズを調べてみます。
 すでにKー1の低ノイズは知られているので、今更なテストですがK-3と比較したくてやって見ました。
 まずは、比較用に以前紹介したK3長秒時テストのISO6400で5分露光のヒストグラムを見ましょう。グラフの左ほど暗い部分のデータで、本来は真っ暗なら何もデータが無いはずです。現実はノイズが存在していますね。
K-3の6400で5分


●ではK-1の同条件での結果です。長秒時NR はオフ。高感度NR自動です。
K-1の6400で5分
 K-3よりはるかにノイズが少ないですね。さすがです。K-3 では赤いノイズが多くなっていますが、K-1ではカラーバランスの崩れもほとんど無いです。


 これでもう結果は明かですが、ISOを変えて撮影した結果も紹介しておきます。
●ISO3200で5分。
K-1の3200で5分


●ISO1600で5分。
K-1の1600で5分


●ISO100で5分。
K-1の100で5分
 低感度の時と比べてそれほどノイズが増えていないことが分かります。

 実際の画像を見てもらいましょう。解像度を300dpiから72dpiに落としましたが,ノイズは見えるでしょう。
画像比較
 6400だと画面に赤いノイズが乗るのはある程度仕方が無いです。熱ノイズです。拡大すると白点がランダムに出ますが,これもセンサーノイズである程度は仕方が無いです。この場合は長時間ノイズリダクションをONにして,ダーク減算する必要がありますが,それは撮影時にダークフレームを撮影しておけばすむので,毎回NRで露光時間を倍にする必要は無いでしょう。数枚コンポジットするなら後処理で低減できるので,通常の天体写真の処理で対応できます。
 K-3よりも天体写真に向いていることは明かです。この性能を生かすには、何よりも暗い空が必要ですね。
 自宅では難しいですが、どこかいい場所に行って、K-1で星空を撮ってみたくなりました。こうしたテストは何よりも本物の星空の表現で確認するのが一番ですから。