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カンガルーのへそ その2

 前回のレポートで「有袋類にはへそはない」ということを書きました。
 有胎盤類と違って、有袋類は胎盤が未熟で妊娠期間も短いため、超未熟児の胎児状態で生まれ、へその緒はとても細いものだからです。

 今回は改めてカンガルーの生まれたての赤ちゃんの標本を見ることができたため、おなかに注目して観察してきました。
 (今回の画像はクリックで大きくなります)

クロカンがルー赤ちゃん
2010/12/23 13:33:06
RICHO CX4,ISO100,1/440s

 これは浜松市動物園のクロカンガルーの赤ちゃんの標本です。
おなかに注目すると、やはり有胎盤類のようなへその緒は付いていません。
 従って大人になってもへその緒の跡は残らないということになります。したがって有袋類にはへそは無いと言えます。
 
 角度を変えて撮った写真です。

正面

赤ちゃん

 口が大きくて、ここでフクロの中のおっぱいをくわえて育つわけです。
 前足はフクロまでよじ登るために比較的できあがって生まれてきます。口と前足という必要な部分だけ最低限できあがって、あとはほとんど未発達で生まれて来るのです。