2010.11.16
カテゴリ:星空
水星の満ち欠け
高校時代からこだわっていた、水星の満ち欠け。
コペルニクスも見たことがなかったそうですが、ガリレオも『天文対話』の中で、「いつも太陽に近くて観測は難しい」と書いています。
私は肉眼で見たことは何度もあるのですが、写真でその形を写し撮るのは至難の業でした。
なにしろいつも低空で気流の乱れをもろに受けます。金星のように明るくて大きいわけではないので、さらに撮影は困難です。
これはWebカメラを望遠鏡に付けて、動画で撮っていいコマだけ合成するという方法で撮影したものです。
2003/11~12
ビクセン10cm屈折。
動画だと1秒間に何十コマも撮るわけですが、3分も撮れば膨大なコマ数になります。それからいいものを200コマほど選んで合成すると、1コマ撮影では現れなかった細かい情報が得られるわけです。
まあ、専門的な話はともかく、この方法が簡単にできるようになったおかげで、ようやく水星の満ち欠けをとらえることができました。
技術の進歩のたまものです。
水星は動きが速いので、天気に恵まれることと、その気で追跡しないとなかなか連続してとらえることは難しいです。